2010年11月29日月曜日

光るプランター

夜道を歩いてたら、

光るプランターがあって、びっくりした。



けっこう光がつよくてまぶしい。
(>_<)

この通りにプランターはいくつも配置してあるけど、
光るプランターはここだけ。

しかも中は池があって流れもある
なんだかここだけ不思議な世界。
(手前のお店のかなぁ。。)

季節柄、電飾された街路樹とかはよく見ることがあるけど、
こうした灯りもあるんだなぁ。。

ちょっと急いでいたので、すぐ通り過ぎてしまったけど、
こんどはゆっくり見てみよう。

2010年11月27日土曜日

アーケード: arcade


先日、東京から仕事でこられたランドスケープデザイナーの方が、夕食にお誘いくださって、いろいろランドスケープ談義を楽しませて頂きました。

地方で活動する僕にとっては、こうしたお誘いがあることは、とってもありがたいです。うん、とても恵まれています。

さて、食事後、商店街のアーケードをまわって移動していたのですが、このアーケードを指して、とてもおもしろい話を聞きました。

アーケードを設計する建築士の知り合いから聞いたという話なのですが、アーケードの設計というのは、他の建築物や構造物とはまったく考え方が違うとのことでした。

アーケードの柱をさして、左右の柱の位置が違うことや、アーケードの屋根と建物の境目の構造物の話など、これまで考えたことも、気づいたこともなかったアーケード設計の留意点や着目点を教えてくれました。

そうかぁ。。
普段気にもとめない、こうした構造物にも特有の世界があって、特有の法律や設計構造などがあるんだと、改めて興味の目を開いてくれました。
こういう新しいデザインの着目点を丁寧でわかりやすく説明することって、やっぱりとても大切だし、楽しいことだと思います。


それから、「アーケード」と聞くと、僕は、むかーし聞きに行った「都市景観シンポジウム」のパネルディスカッションを思い出します。

そのパネルディスカッションで、ある大学先生が、
「アーケードなんてかっこわるい。世界で日本だけだ。ぜんぶとっぱらってしまえ!」
と仰せられ、その取り巻き?が前列で拍手喝采をしていました。

ものすごく引いたなぁ。。
幸い、その後のこうした関連の講演会、シンポジウムで見ることはなくなって安心したのですが、その強烈な印象だけは僕の頭にこびりついてしまった。・・まったくメモリーの無駄遣いなうえ、消去不能なんて。。


かっこいいアーケードは、ヨーロッパや日本各地にもあると思うんですが、個人的に英国のある小さな町で出会った、小さなアーケードがとても印象に残っています。

それは、日本のように通りは大きくなく、曲がり角が多くて迷いそうになるぐらいなのですが、その囲まれた感じがとても心地よかったです。天井も低くて、街頭も統一してありました。

あー、その通りの写真、とっておけばよかった。。
今は記憶にしかのこってません。

2010年11月25日木曜日

7人の神様と公園指定管理者

先日訪れた海浜公園のトイレにて。

一般的に公共トイレ(男)には、
「公共のトイレです。きれいにつかいましょう」
とか、
「一歩前へ」
とか、
ちょっと工夫したところでは、
「いつもきれいにつかっていただいてありがとうございます」
などとかかれているようですが、
こんなに長々とお話がかいてあるのは初めて見ました。

要約すると、
建物を建てるときには、7人の神様がやってきて、最後にトイレの神様がくる。
最後のトイレの神様はたくさんの幸運をもってくるので、トイレを大事にすると、幸運が訪れますよ、
とかいてあります。

ご飯一粒にも7人の神様、というお話は聞いたことがありますが、
この話は知らなかったなぁ。

実はこの海海浜公園、指定管理者の委託になってから、少しづつ運営が変わってきています。
こうしたチラシの工夫もその一つかな。

     指定管理者制度(wikipedia
□公園の指定管理者募集例(横浜市)

こうした公園の指定管理者制度でも、一部では予算削減の業者泣かせで使われているという声や、せっかく民間にまかせても行政からの制約が大きく創意工夫がはかれない、数年で契約が切れて、現状復帰しなければいけないので、思い切ったプロジェクトが組めない、評価基準が公開されない、などという声も聞こえてきています。

公園マネジメントの考え方や実例が増えてきている中、今後のそれぞれの公園で創意工夫が見られるようになってきてほしいと思います。

2010年11月21日日曜日

鎮守の森に感謝

ちゅんちゅん

うちは、とても大きな鎮守の森のすぐ側にあるので、朝は野鳥の声で目が覚めます。

休日の寝起きに、ぼーっとしていると、聞き慣れた鳥の声が聞こえるのですが、
ちょっと静かに耳を澄ませていると、何種類もの鳥の声があると聞き分けられてくるようになってきます。

ちょうどそれくらいになって、鳥の声がびっくりするぐらい澄んだ音色なんだと、関心するぐらいに目が覚めてくると、やれやれと、ようやく体を起こします。
さっきより、ちょっと幸せな気分が加わって。

ただ僕は、1級ビオトープ管理士の冠にふさわしくなく、鳥の声や姿で分類などできず(ネットなどでは、鳥の分類ができない奴はビオトープ管理士になるな、って声もあって肩身が狭い)、興味はあって頻繁に博物館にいくものの、頭がついてきません。

でも、こうした野鳥の声で目が覚める環境って、すっごく贅沢なことだし、その環境と鎮守の森の恵みに感謝しています。

僕は、鎮守の森に対してはちょっと特別な思いがあって、知らない町にいくと、ついつい神社境内によったりしてしまいます。
僕がランドスケープやビオトープの道を歩んだのも、子供の頃に慣れ親しんだ鎮守の森が道路整備なのでどんどん小さくなっていくことにショックを受けたからというのもあるのですね。

ただ、鎮守の森がだんだん地域にとっても身近な存在ではなくなってきたように感じます。

今でも道路を走らせて、鎮守の森が削り取られているのを見ると心が痛みます。
そもそも、うちの側に鎮守の森があるのは、鎮守の森のそばで生活したかったから、子供を育てたかったから選んだからです。

鎮守の森と我が家は、近いので、先ほどいった鳥の声がしますし、気温も穏やか。季節感も感じてすっごくいいですよ。鎮守の森側物件。(まぁ方角によってはなどはちょっと日陰になって大変そうですけど)

鎮守の森は地域の肺、地域の生き物の母胎といわれていますしね。
日本人の精神的・文化的な支えになっているので、鎮守の森というのは
地域で大切にしてほしいと思います。

2010年11月19日金曜日

「夢の都市」と「技術の夢」

僕らが小さい頃には、「未来の都市」をテーマにしたイメージの絵というのはいろいろな機会でみていたようなきがします。
ドラえもんをはじめとして、やっぱり未来に対して今よりずっと夢がもてたんですね。

でも、いつのまにやら、未来の都市像というのは、なかなか表現されなくなって、どちらかというと、懐古的なもので表現されるようなものが多くなったきがします。(それはそれで素敵ですけど)

じゃあ、ほんとに今は未来の都市というものが描けてないのかというと、それを実現させるようなプロジェクトというのは、出ているところにはちゃんと発表されていて、エネルギーとしてあるんですよね。

特に僕もかっこいいなぁと思ったのが、これ。

清水建設 環境アイランド「GREEN FLOAT」を赤道直下の太平洋上に建設


さすが、「いつかきっと」などのCMも流している清水建設さんですね。わくわくします。
こうしたビックプロジェクトでなくとも、未来像をもつというか、夢を描くというのは、なんといっても技術者の原動力になるものですし、きっと世界が前に進む原動力になると思います。

こういう夢や未来を描いていきたいですね。

2010年11月17日水曜日

食料・農業・農村白書と子どもの農業・農村体験

先日、とある資格者の講演で、農村景観と環境の話をしてきました。

講演後、いろいろと質問もでましたが、その中で
「今後農村を救うためにはどうすればいいのか?」
というものがありました。

うーん。。それについては、
「全国画一的な解決策というのはないです」 
とはっきり答えました。
(まぁ実際はいろいろとお話を交えたのですけれども)

ただ、都市と農業との交流というのは大切なキーワードですね。
経済という視点の他にも、いろいろなことがお話できるのですが、今回は子供の環境としても大切という話をしたいと思います。

こちらは、 平成21年度 食料・農業・農村白書のページですが、農業体験をしたこどもたちのデーターが掲載されています。



受け入れ農家からというデーターということですが、その効果の大きさは、都市空間ではまかなえない農村環境の魅力があるように思います。

TPP環太平洋戦略的経済連携協定)の話も話題になっていますが、国全体の方向性、こどもたちの未来についても農村環境のあり方はとらえられてほしいと思います。

2010年11月15日月曜日

モーツァルトと犯罪率

以前に青い照明灯は、犯罪率を下げるということが話題となり、公園や駐輪場等で、青い防犯灯をみることもふえました。

この件はいろいろな話がありますが、たとえば西宮でおこなわれた効果検証には効果がみられたようですね。


西宮市:青色防犯灯の効果検証(2008年)
http://www.nishi.or.jp/contents/00008828000300023.html 


それと同じような防犯の取り組みで、ニュージーランドで、モーツァルトの音楽を流したら、犯罪が激減したというニュースがありました。

らばQ: 
モーツァルトを流したら犯罪が激減…ニュージーランド
http://labaq.com/archives/51521877.html


77件が2件になるとは、なんともすごい。。
モーツァルトは、いろいろな効果がいわれていますが、なんだか、万能薬みたいになってきましたねぇ。日本でも同じ効果があるのでしょうか?

また、こうした取り組みも日本の地域づくりの中で取り組まれるかもしれませんね。

2010年11月13日土曜日

APECエンジニア


現在、横浜でAPEC首脳会議が開かれていますね。
最近は世界でのAPECの影響力も大きくなり、今後の世界の行く末にも大きく影響する会議とあって、ずいぶんとものものしい警備もされていると聞いています。

さて、僕も実は、APECの名前のついた資格を持っています。

APECエンジニアという資格です。

簡単にいうと、APEC加盟国内に共通したエンジニア(技術者)の資格で、同一条件の効力をもつ技術資格者を認定して、技術交流を活性化しようというものです。

私はそのAPECエンジニアEnvironmental(環境)を取得しています。
(APECエンジニアの分野は11分野あり、「Civil」「Structural」「Geotechnical」「Environmental」「Mechanical」「Electrical」「Industrial」「Mining」「Chemical」「Information」「Bio」)があります。国際資格には、その他、EMFEngineers Mobility Forum)国際エンジニアというものもあります。)

APECエンジニアは、一定の条件を満たした技術者の申請により審査され、資格を得ることができます。

まあ、この申請が、正直大変でした。はぁ。。

まずはCPD登録という、技術研鑽のポイントを必要数獲得して申請します。たとえば、業務以外の技術向上のための講習や発表などですね。それから、業務経歴の概要などの書類を用意して、それらを日本語と英語の書類で提出します。

それから書類審査になるのですが・・僕はいろいろ不足があったりして、ずいぶん審査の人を困らせてしまいました。

APECエンジニアは5年ごとの更新なのですが、次回更新がとっても気が重い。。

さて、今のところ、このAPECエンジニアの活用どころはまだないのですが、視野の広いネットワークにも生かせればと思っています。

まぁ、国際的な技術者交流などにおいても、このAPECが関与しているというお話でした。

2010年11月12日金曜日

中小河川に関する河道計画の技術基準

メインページの<ランドスケープ掲示板に先日、8月に追加された「中小河川に関する河道計画の技術基準」の公開PDF資料のアドレスを掲載しました。

URL先はこちらです。

このうち、参考資料の方は、絵や画像入りで、もわかりやすく、今、日本で河川の姿をどう進めようとしているのかが分かりますので、一般の環境に興味をもっている方にもおすすめします。

(←かめさん、がんばれ!!)

さて、特に今回の追加で興味をもったのは、河川の<のり肩・水際部>に焦点をあててくれたこと。自然生態系にとって、水際のような<境界>空間は非常に重要なのです。

これまで土木技術は、なかなかこうした境界について、手につけにくい場所でありました。今回こうして設計上の留意点としてあげられたことは大きな広がりをもちはじめるのだと思います。


あと、護岸の表面のテクスチャの話も書いてあるのですが、最近の疑似自然風の景観護岸ブロックよりも、昔からある左端のようなブロックのほうが風景になじむと思っていましたので納得です。自然に似せようとしてより人工的になるようなものは、滑稽というより悪意だなって感じてしまいます。

それから、護岸についての考え方として、こんなことも指摘しています。

①護岸は、のり肩・水際部に植生を持つことを原則とし、直接人の目に触れる部分を極力小さくすることが望ましい。なお、その護岸自体が川らしい景観を創出する場合は、その限りではない。

②護岸は、周囲の景観と調和するとともに、水際及び背後地を重要な生息空間とする生物が分布している場合は生息・生育空間・移動経路としての機能を持つことが望ましい。


まぁ、こうした技術基準も最近では、かなり一般用にほぐされて、解説されるので、おもしろいものがあれば、今後も紹介します。

身近にある河川の未来も考えるきっかけになればいいなと思います。


 

2010年11月11日木曜日

なまえの由来

このブログの新しいタイトル「公園をつくるしごと」という名前の由来(まだ仮称ですけど)ですが、これは、息子にランドスケープという仕事をわかりやすく説明するために考えたものです。

一度、息子が先生に僕の仕事を聞かれて、「ランドスケープ」と答えたものの、双方???状態になっちゃったらしいです。

もちろん「ランドスケープ」の仕事は、公園をつくるだけじゃないのですが、一般的に一番伝えやすくて、他の人にも使ってます。

「風景をつくるしごと」という案もあったのですが、つかみどころがないと却下されました。

でも、「公園」という領域をもっと広義に考えれば、あながち間違いじゃないのかも、って思っています。

公園はみんなが安らぎや活動を求めてにぎわう場所。自然と人が出あう場所。人が育ち、学ぶ場所。そんな風景が描ける場所。そんな空間を広げることがランドスケープの仕事だと思うからです。

それに、「公園」って、ランドスケープのしごとの中で、一番、一般の人たちと近い領域、つながっていける領域なんだと思っています。そんな公園の話を通じて、ランドスケープの話、環境の話をしていければとおもっています。

まぁ、ちょうど発売したこの号の「ランドスケープデザイン」の特集にも影響されたんですけどね。
そんな訳でどうぞこれからもよろしくお願いします。

もっといい名称があれば募集します。



はじめに

はじめまして。
本ブログは、メインページ「ランドスケープをしよう」のスタッフブログです。

これから、一般的なランドスケープの内容を紹介しているメインページとは違った、スタッフの目でみたランドスケープのしごとについて、いろいろな視点で書いていきたいと思います。

先の「ランドスケープ管理人ブログ」にブックマーク頂いている方は、ぜひこちらのページもブックマークをお願いします。

これからもよろしくお願いします。

プロフィール

ミヤガワ:
ランドスケープをしよう」管理人

License:
APECエンジニア(Environmental)
技術士
/総合技術監理部門(建設)
/建設部門(都市及び地方計画)
/建設部門(建設環境)
/建設部門(道路)
/環境部門(自然環境保全)
/農業部門(農村環境)
1級ビオトープ管理士
1級造園施工管理士
環境カウンセラー(市民部門)

Career:
・南九州大学非常勤講師
宮崎県景観アドバイザー
山口県景観アドバイザー
など

Award:
グットデザイン賞2009金賞「フラクタルひよけ」:デザインディレクター
グットデザイン賞2009受賞「ヴィラファニー」:デザインディレクター
など

Article:
◇隔月雑誌「ランドスケープデザイン」メディアミックス執筆
滝乃川学園「矢川だより」83号(春季号)『自然の豊かさと心の豊かさ』寄稿(2007/03)
日本経済新聞「NIKKEIプラスワン花見が楽しめる都市公園ランキング」ランキング選者(2007/03)
NHKあしたをつかめ~ランドスケープアーキテクト編~取材協力・出演(2004/11)
インターネット博覧会月間企画「水だってぐるぐるプロジェクト」企画参加(2001/06)
など

lecture:
◇南九州大学前期集中講義「造園緑地法規」(2009-2010)
◇国立鹿児島工業高等専門学校「環境創造工学特別講義」講師(鹿児島県技術士会連携)(2008-2010)
など